Introduction

2022年1月15日(土曜/昼)

カラードモノトーン・デュオ サイレント映画の旅

「日本最古のアニメ特集!ジャパニメーションはここから始まった!」
協賛:マツダ映画社 https://www.matsudafilm.com/


1920年代後半から30年代の日本では無声の短篇漫画映画がたくさん作られました。日本のアニメの草創期でした。小規模なプロダクションも数多く生まれ、作画や演出を手がけるアニメ作家たちが人気を博しました。今回、その代表格ともいえる村田安司〈1896~1966〉、瀬尾光世〈1911~2010〉、大石郁雄〈1902~1944〉などの作品を、カラードモノトーン・デュオの伴奏で上映します。手作りで、アイディア満載、見ていて微笑ましく心も癒されるアニメの数々をお楽しみください。(店長藤井秀男)

演奏家紹介

  • 湯浅ジョウイチJoichi Yuasa / guitar

    湯浅ジョウイチJoichi Yuasa / guitar

    1987年東京国際映画祭でD.W.グリフィスの「國民の創生」の音楽を担当して以來、日本の無声映画期の伴奏音楽の復元を始め、後に無声映画専門の和洋楽団カラード・モノトーン(Colored Monotone)を主宰。
    作・編曲/指揮/ギター/三味線の5役を担当している。一方で夜な夜なJazz Guitaristとしてジャズクラブに出演し、昼間はギター講師としても活動中。

  • 鈴木真紀子Makiko Suzuki / flute

    鈴木真紀子Makiko Suzuki / flute

    桐朋学園大学音楽学部卒。フルートを峰岸壮一氏に師事。1994年オーストリアとスイスで国際フルートセミナーに参加、ファイナルコンサートに出演。モーツァルトのフルートカルテット全曲を阿部真也との共演にて演奏し、好評を博した。現在、楽団「カラード・モノトーン」や芹洋子のアコースティックバンドのメンバーとして活動。順天堂大学交響楽団のフルートトレーナー、東洋英和女学院フルート講師。

  • カラードモノトーンColored Monotone

    カラードモノトーンColored Monotone

    1994年に結成された無声映画の伴奏音楽(生演奏)を担当する西洋楽器と和楽器とを混成した専属合奏団。ピアノ、フルート、ヴァイオリン、太鼓、パーカッション、三味線、ギター等によって構成。日本独特の活動写真の音楽を地道に研究し、無声映画全盛期における伴奏音楽の再現に取り組む一方で、映画音楽における新機軸を打ち出し、好評を博している。現在、澤登翠、坂本頼光らの活動弁士と共に各地で行っている公演活動は年間数十回(ミニユニットによる演奏を含む)に及ぶ。 高度な演奏技術と共に、日本におけるサイレント時代の映画音楽を再現出来る数少ない演奏家集団としても高い評価を受けている。

    作品データ
    『ちび助物語』〈1934年旭映画〉
    作画・監督:瀬尾光世
    指の長さしかない一寸法師。都へ上って出世しようと、虫や蛙に見送られ、お椀を船に箸を櫂に針を刀の代わりに持って大臣殿のお屋敷へ。家来になって姫のお供をしていると、大きな鬼が姫をさらいにやってきた。一寸法師、姫を守って、鬼に立ち向かう。

    『のらくろ二等兵 演習の巻』〈1933年横浜シネマ商会〉
    原作:田河水泡 脚色:青地忠三 監督:村田安司
    戦前日本漫画界で爆発的人気を誇った国民的キャラクター「のらくろ」(野良犬の黒)が登場するアニメ。何をやっても失敗ばかりののらくろ二等兵、体力不足で演習中行進からはぐれてしまい、敵と遭遇するも慌てて罠を仕掛けて捕まえたのは、タンク隊長だった。

    『のらくろ伍長』〈1934年横浜シネマ商会〉
    原作:田河水泡 脚色:青地忠三 監督:村田安司
    伍長に昇格したのらくろが活躍するアニメ。猛犬連隊は祝日のきょうはお休み。兵隊たちは三々五々実家に帰っていく。一方宿無し親無しの野良犬のらくろは帰る家がない。仕方なく近所の焼き鳥屋の屋台で一杯ひっかけて、お土産さげてほろ酔い気分で公園でひと寝入り。ところがそこへ、警戒の薄くなっていた猛犬連隊屯所に侵入した山猿連隊のスパイが逃げ込んくる。それに気がついたのらくろは猛然と山猿のスパイたちを追いかける。さてこの追跡行の行方や如何に!

    『泳げや泳げ』〈1939年旭映画〉
    原案:伴野文三郎 作画:大石郁雄
    動物の水泳大会。見えっぱりの猿君は泳げないと言えず、選手として出場した。思い切ってプールに飛び込むが、すぐに沈んでしまう。プールの底にはなぜか海藻が生え、サンゴがあり、カッパがいる。猿君はカッパと闘い、カッパの頭の皿を取り上げた。カッパに皿を返すかわりに背中に乗って泳いでもらい、猿君はあたかも自分が泳いでいるように見せかけて、見事一着になるが…。

    『海の水はなぜからい』〈1935年横浜シネマ商会〉
    翻案・脚色:青地忠三 作画:村田安司
    あるところに金持ちだが強欲な兄と貧乏だか正直者の弟がいた。弟は正月に飾る鏡餅を兄の元へ借りに行くが無下に断られてしまう。帰る途中、弟は丸木橋で落ちかけている老人を助ける。老人はそのお礼に、森の中の小人のことを教え、小人の好物の饅頭をくれる。弟は森へ行き、小人たちから饅頭と交換に「宝の臼(うす)」をもらう。その臼を回すと、欲しいものが何でも出てくるのだった。弟は村一番の金持ちになった。それを知った強欲な兄は、弟の宝の臼を盗み出す。離れ小島で一人贅沢な生活をしようと小舟に臼と食料を積んで、海へ漕ぎ出すが、途中で塩を積んでいなかったことに気づく。臼を回すとどんどん塩が出てきたが、止め方を知らない。塩は舟を埋め尽くし、その重さで舟を沈没させてしまう。臼は海底に沈んでも回り続け、塩を出し続けた。それで海の水は塩からいのだ。

    『大当たり空の円タク』〈1932年協力映画社〉
    作画:加藤禎三 撮影操作:西倉喜代次
    約50年後の社会を空想して作られた作品。親孝行の円タク飛行士は傷ついた大鷲を救い、お礼に宝島のありかを教えてもらう。困難を排して島に着き、そこで危機にあう飛行士を今度は大鷲が救った。やっとのことで宝を手にした飛行士は母の待つ家をめざして爆音高く帰って行く。

    『日の丸太郎 武者修行の巻』〈1936年三幸商会漫画部〉
    作画・撮影:鈴木宏昌(芦田巌) 作画:鈴木阿津志
    武者修行中の日の丸太郎。出会ったのは助けを求めるお婆さん。なんと無頼漢 大熊大八に娘をさらわれたという!日の丸太郎は大熊大八を倒せるのか…