2020年10月31日(土/夜)
ARAMAKI BAND
「荒巻バンド」 バンド名は決してカッコいいとは贔屓目にも言えないが、大橋トリオが許されるならコレもまたありか。竹内直はこのバンドのフロントマンだが、そもそもこのバンドにフロントマンという概念が存在しないので「風」担当と言っておく。となると吉澤は「水」荒巻は「土」珠也は「火」といったところか。お互いの領域を侵食しつつも自我、対話、協調、破壊、を自由に繰り返す4人組。それぞれの略歴は、吐き気がする程立派すぎるので割愛。(吉澤はじめ)
メンバー紹介
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荒巻茂生Shigeo Aramaki / bass
荒巻茂生Shigeo Aramaki / bass
1966年三重県鵜殿村出身。18歳でウッドベースに出会い、20歳の時にプロを目指して上京、武蔵野音楽学院に入学。21歳の頃からプロとして活動する。
村田浩のThe Bop Bandに加入し3年間活動。同バンド脱退後には、秋吉敏子(P)、トム・ハレル(TP)、大野俊三(TP)、リーコニッツ(AS)など様々なミュージシャンと共演する。 1996年には大西順子トリオでのワールドツアーに参加(スイスのモントールジャズ・フェスティバル、カナダのモントリオールジャズ・フェスティバル、ドイツのジャズ・オープン・シュトゥッガルト、フィンランドのポリ・ジャズ・フェスティバル他に出演)。この頃スウィングジャーナル誌でジャズ・ベーシスト人気NO1の評価を得る。
1999年には妹尾隆一郎、西浜哲男、内海利勝等とブルース・ファイル・NO1を結成。
2000年には待望のリーダー作ARAMAKIBAND<CHANGES ONE>を発表。
2003年には進化セカンドアルバムが発売される。
2005年には待望のライブアルバムを発表。
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竹内直Nao Takeuchi / tenor saxophone
竹内直Nao Takeuchi / tenor saxophone
1977年、1986年と2度にわたって渡米。ニューヨークでバイヤード・ランカスター(as)、スティーブ・グロスマン(ts)に師事。
デニス・チャールス(ds)、ウィリアム・パーカー(b)、クラレンス・C・シャープ(as)エレン・クリスティ(voらと共演。Jazz Center of NewYorkに自己のバンドで出演。
1990年、エルビン・ジョーンズ(ds)ジャパニーズ・ジャズマシーンに参加。
フレディ・ハバード(tp)と共演。
1991年、ブラジルに渡りリオデジャネイロでルイザン・マイヤ(elb)と親交を深め、サンバやボサノバを吸収する。
1994年頃よりテナー・サックス(のちにバス・クラリネット、フルート)による無伴奏ソロ演奏をはじめる。
2002年、山下洋輔(p)ユニットのメンバーとしてヨーロッパ・ツアーを敢行。
2002年、来日したビル・クリントン前米国大統領の歓迎晩餐会でサキソフォビアのメンバーとして、メイン・ステー ジを務め、 クリントン氏から賞賛される。
2008年、セネガルに滞在し、世界的打楽器オーケストラのドゥ・ドゥ・ンジャイ・ファミリーと親交を深める。
2008年、天河神社に奉納演奏。
現在、ジャズフェスティバル、野外コンサート、全国のライブハウスなどで演奏中。
NHKセッションなどのFM番組にも、出演多数。
公式WEBサイト http://takeuchinao.com/ -
吉澤はじめHajime Yoshizawa / piano,keyboard
吉澤はじめHajime Yoshizawa piano,keyboard
1965年生まれ。東京都出身。キーボード奏者/作編曲家/プロデューサー。2歳からクラシック・ピアノを始める。
1991年にウェザー・リポートのドラマーで実の叔父でもあるピーター・アースキンとともにソロ・アルバム『HAJIME』を英国でリリース。その後帰国し、Mondo Grosso、キョウト・ジャズ・マッシブ、Cosmic Village、Sleep Walkerに参加。ルイ・ベガ、マンデイ満ちる、bird、オレンジ・ペコー、CHARA、キタキマユ、ACO、らのプロデュース、楽曲提供、編曲、演奏などを担当。ソロ・アルバムを国内外で11枚リリース。ヨーロッパ、アジアを中心に20カ国以上でライブ・ツアーを経験。
2008年ファラオ・サンダースと共演した『The Voyage』(スリープ・ウォーカー)2009年『JAPAN』がアドリブ誌の年間最優秀クラブ/ダンスアルバム受賞。2014年リリースの『Inner Illisions』(被災地の子供達の合唱曲「あおぞら」から、フルオーケストラ+JAZZコンボの「American deca cho」まで、ジャンルを超越した作品)と2017年リリースの、二枚組のソロピアノアルバム『8∞8インフィニエイティ』はそれぞれiTunes JAZZチャートで1位を獲得した。2017年の10月にはトモキサンダース、植松孝夫の二大テナーサックス奏者をむかえて『ダブルムーン』を制作。収録曲がインターFMのJAJアワード2018年のベストカバー賞に。初の日本人受賞者に。
公式WEBサイト https://www.hajimeyoshizawa.com/ -
本田珠也Tamaya Honda / drums
本田珠也Tamaya Honda / drums
1969年東京生まれ。父本田竹広(p)、母チコ本田(vo)、伯父渡辺貞夫(as)、叔父渡辺文男(ds)という音楽家系に育ち、1989年頃から父の勧めでジャズを志す。独学とはいえ血筋の良さから来る天賦の才能に加え、アグレッシブでパワフル且つ感性豊かなプレイで、様々なジャンルをこなすようになる。2001年3月、大口純一郎トリオ、菊地雅章トリオ、ケイ赤城トリオと立て続けに三人のピアノリーダーのアルバムレコーディングに参加し、三人三様の強い個性のピアニストから称賛される。 2007年から菊地成孔DUB SEXTETに加入。その後、積極的に即興演奏の活動を行う。主な共演者は、Peter Brotzmann、Thomas Morgan、Todd Nicholson、八木美知依、大友良英、坂田明ほか。
2011年6月、ドイツのMoers Jazz Festivalに八木美知依ダブルトリオで出演し、その年の11月にはオーストリアのWelsで行われたPeter Brotzmann生誕70年を記念するコンサートに招致され、アグレッシブな演奏に欧州のコアなジャズファンをも魅了する。
2017年8月に守谷美由貴(as)、須川崇志(b)からなる待望のリーダーアルバム「『セカンド・カントリー』を発売。10月には、新進気鋭の類家心平(tp)、井上銘(g)らと組んで『TAMAXILLE』を発売。
2018年1月には独創的なピアニスト佐藤浩一と組んだピアノトリオ『ICTUS TRIO』を発売と、立て続けにリーダーアルバムを3枚発表。
現在もっともジャンルレスで精力的に活動しているドラマーである。
公式WEBサイト http://tamayahonda.blogspot.com/